〜謀反編〜
私は知らなかった…
私はとっくの昔に、上司に利用されていたのだった…。
遡って思い出せば、違和感はあった。
私は半導体の会社に入社する過程で、派遣会社(会社名はHW)を通したのだ。
紹介予定派遣として半年間、HWの派遣社員として働いた。
しかし、半年後に正社員にする契約だった為、私は当時は深く考えなかった…。
しかし、何故『HW』を通さねばならなかったのか?!
ソコに強烈な違和感を感じたのだ。
私はHWの派遣社員になる前は、パ○ナという人材派遣会社で営業兼コーディネーターを担当していた。
パ○ナ在籍時の上司のクライアントが半導体会社だったのだ。
パ○ナも、半導体会社も、親会社が『S友金属』だった為、さすがにダイレクトでの転職は角が立つので、HWを間に噛ましたのだと思っていたのだ…。
もう一つの違和感は、単価交渉だった。
半導体会社はHWとの契約において、私の時給がHWの言い値で決まったのだ。
半導体会社からHWに支払われる時給は2,500円、HWから私に支払われた時給は1,800円だった。
(更に、交通費1万円も支給された)
これは、超が付くホドの破格待遇だった…
普通に考えて、あり得なかった…。
地元の派遣社員の時給相場(1,200円)を遥かに超えていた。
そして、私が正社員として半導体会社に雇用される際に、『紹介料』として、私の年収の30%に当たる150万円がHWに支払われた。
後に、風の噂で、紹介料の20%が仲介した憎き上司の手に渡ったと聞いた。
自分の為ならば、周りの人間全ては『自分の手駒』と考えるヤツだった!!
まさに、私には織田信長に映っていた…
私は『謀反』を企てようとしていた…
そう、本能寺の変を起こす気だった。
当時の私は自分の事を、明智光秀のように思っていたのかも知れない…
私は、今回の派遣会社の一本化だけは阻止する!!という気力に満ちていた。
製造部の部長からも私に質問が来た。
『コレなんだけどさぁ、何で派遣会社をひとつにまとめるの?理由はナニ?メリットは有るの?社長は知ってるの?』
更に、経理で聖子ちゃんカットの女性からも、同様の疑問を投げかけられた。
確かに派遣会社の一本化は、会社にとっては何もメリットは無かった。
いや、単価を上げた為、むしろコスト増となっていたのだ。
経理がクチを出すのは当たり前だった…
しかし、相手が悪かった…💧
恐るべし、織田信長…
おだは織田でも 汚田 だったのだ…
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