決して、退職代行サービスではないが、今回は彼女さんの退職交渉に同行(同席)する事にした。
もちろん、先方は拒否したが、私とは恋愛関係にある人物である事を彼女がハッキリと認めた為、先方も認めざるを得なかった。
先方は代表と現場責任者の2名、それを彼女1人で行かせるワケにはいかなかった。
私は総務人事の経験が長い。言わば、退職交渉などお手の物である。
彼女には、予め「退職届」とかかりつけ医の「診断書」を用意させておいた。
先方は、性格も良く、使い勝手の良い彼女を必死に引き止めたのは言うまでもない。
彼女は恐怖心から固まってしまい、何も言えなくなってしまった。
そこからは私の出番だ。
「医師の診断書があるにも関わらず、これ以上働かせるというのですか。その結果、彼女の病状が悪化した場合、貴方がたはどう責任を取られるのですか。説明して下さい。」
「本日、退職届を提出いたしましたので、2週間後の4月30日をもって、退職させていただきます。異論はありますか?」
私は相手を威圧するでもなく、淡々と話し続けた。
「どうやら、レコーダーに記録されてるようですが、構いません。どうぞお好きに録音されて下さい。あ、ちなみにそちら様の返答次第では市役所の障害者福祉課に出向きますので、そのおつもりで。」
相手は、ぐうの音も出ないようで、苦虫を噛みつぶしたような表情をしていた。
最後は、代表が「…承知しました…。」と、かの泣くような声を絞り出した。
「私は就労継続支援B型には雇用契約がない事や有給休暇がない事も全て承知しております。しかし、御社の就業規則は熟読いたしました。ですので、体調と相談しながら今月末までは在籍いたします。それでは、退職届を受理して下さい。尚、4月末までの工賃は、後日現金書留の封筒を切手を貼ってご郵送いたしますので、よろしくお願いいたします。」
戦いは、終わった。
彼女は安堵感からか、泣き出してしまったが、彼女1人だったら、押し切られてしまっただろう…。
思えば、前妻にも退職代行を何回もやったなぁと、私は昔を思い出していた…。
最後までお読み頂き、有難うございました。
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