【終わりの始まり㉙】ドクターストップ!

 

ついに、私の身体が限界を迎えた…。

 

私は医師から診断書を貰い、店長とエリ

アマネージャーに提出した。

 

すると、お店側は私に対して、労働条件の変更を打診してきた。

 

勤務時間の短縮、更に、これまでのウェイター業務から、厨房での調理補助業務への変更を提案してきたのだ。

 

私は、とりあえず変更案を受け入れて、出勤する事にした。

実に、4日ぶりの勤務だった。

 

しかし、極度の食欲不振による栄養失調状態だった私は、握力が落ちており、野菜のカットなどの仕込みで、大きく足を引っ張ってしまった。

 

立ちっぱなしの作業も、汗をかきすぎて脱水症状に繋がり、直ぐにフラつく始末だった…。

 

明らかに、私は勤務がままならなかった。

 

お店側は、最悪、フロアも厨房も立たないで良いから、店舗マネジメントだけはやって欲しいと言ってきた…

しかし、店舗スタッフの事を考えたら、それは受ける事は出来ない話だった。

 

エリアマネージャーが余りにもしつこく言ってくるので、私は不審に思い、理由を問いただしてみた所…

 

店長が退職するとの事だった…。

 

何とっ!!

 

ビックリした!!🤯

 

店長は半年前から会社に辞任を申し入れていたらしく、やっと後任が見つかった…というのが『私』だったのだ。

 

店長からしたら、やっと見つけた後釜をそう簡単には辞めさせられない…

 

つまりはそういう事だったのだ。

 

しかし、事情が判明したとしても…

私の肉体にドクターストップが掛かっていたのは、事実だった。

 

その後、店長から直接の説得があったが、私は固辞を貫いた。

 

私は会社との交渉を諦めた。

休みをもらった私は、三重県の四日市市にある労働基準監督署に相談しに行った。

勤務実績のタイムカードと医師からの診断書を呈示した。

 

それから2日後だった。

 

会社側の対応は、ガラリと変わった。

 

まさか、私が労基署に相談はしまいとタカをくくっていたのだろう。

 

私の、辞意はようやく受理された。

 

後は、私の『身内』との話し合いを残すのみだった…

 

 

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