【終わりの始まり㉛】不思議な因縁

 

人生初の精神病院に入院が決まった私

 

現実を受け入れる以前の段階だった…

 

自分が今どこに居て、何をされているのかを整理するのに、時間が掛かった。

 

カラダはまだ酒が抜けていない状態。

 

閉鎖病棟に入れられ、ひたすら点滴を受ける毎日が始まった。

 

まずは私の弱った肝臓を回復させるのが先決らしかった。

 

周りは見るからに、一風変わった奴らばかりだった…💧

 

しかし、私には眼中に入らなかった。

 

隣には、携帯電話とラジオ📻の区別がつかないボケおやじが居たが、相手にしなかった。

 

離脱症状は入院初日から始まり、全く眠れなくなった…

 

睡眠薬など、ビクともしなかった…💧

 

 

そして、入院してから3日目だった…

 

私の目の前のベッドに、茶髪の

三十代後半の男性が両親に連れられて、

入院してきた。

 

ひと言挨拶したが特に印象は無かった。

 

話しをしてると、彼の方言から

私と同郷なのは直ぐに分かった。

 

更に深く話しを進めていくと…

驚くべき事実が判明するのだった。

 

何と、私と彼は、入院前に、

同じ職場で働いていたのだ!

 

彼の名はONO(仮名)と言った。

 

串カツ屋に転職する前に勤めていた

化学製品工場に、ONOという社員が

たしかに居た。それは覚えていた。

 

たしか、彼はリフト運転中に

頻繁に『てんかん』になってしまい、

リフトからの落下を繰り返す

有名な問題社員だった。

 

私が化学工場を辞める際に、

クライアントから引き抜かれたのも、

そのONOが辞める為の補充だった。

 

私の目の前に、そのONOが居る…。

 

彼も私の事を知っていて、笑っていた。

 

何たる偶然…😨

 

何たる因縁…😰

 

こんな事、普通にあり得ないだろ?💧

 

自分の運命を呪いたかった…😔

 

そして、私はONOと共に、3か月間の

入院生活を送ることになったのだった…

 

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