7年前の話です。
私にとって、初のアルコール依存症での入院であり、45才だった。
同部屋の患者が、かなりの重度のアルコール依存症患者だった。
その話をしたいと思います。
私のお向かいのベッドだった事もあり、不運なことに色々と関わりを持つ事になってしまった。
彼は私よりも9才若く、パッと見は普通の好青年だった。
彼は私より3日遅れて入院してきた。
打ち解けたキッカケは、ゲームだった。私がやっていた『モンスターストライク』に彼が興味を示したのでイチから教えてあげた。下手くそだったが、オイラが丁寧に介助してあげた。
しかし、彼の離脱は突如はじまった。彼が入院して2日後だった。
それはそれは、凄まじかった💦
振戦(手の震え)がえげつなく、ゲームの操作もおぼつかなくなった。
食事は、箸が使えないので、スプーンで食べていたが、それでもポロポロこぼしまくっていた。
周りの皆んながエアコンの温度を寒がって、設定を変えようとすると、『やめろ!上げるな!!』って叫んだりした。
たしかに彼は異常な発汗だった…。
逆に皆んなが暑がってる時に、彼だけブルブル震えていたりした。
私が一番怖かったのは、彼の幻覚だった。彼は突然『何で部屋の窓に、おじいさんが立ってるの?』と私に聴いてきた。
私は驚いて『え?誰も居ないよ』って答えたが、彼には見えていたようだった。
幻聴も酷かった。誰も来ていないのに、ピンポンとチャイムが聴こえたとか、夜中にナースに呼び出されたとか言い出したりした。
彼の場合、入院から3日間ほどは小離脱(早期)と言われる期間だったらしいが、その後、大離脱(後期)と言われる【振戦せん妄】に移行したという事が後から分かった。
そして、ついには痙攣を起こした。まるで映画のエクソシストのように、ベッドの上で寝たまま、足を天井に突き上げ始めたのだ。男性看護師が3人やってきて、抑え込んで鎮静剤の注射を打って、何とかその場は落ち着いた。
あれは怖かった…😰
通常は閉鎖(観察)病棟は2週間位で出て、開放病棟に移るのだが、彼は閉鎖病棟で3週間以上も点滴を打ち続けたのだった。それでも、離脱は完全には収まっておらず、開放病棟に移ってからもおかしな言動を繰り返していた。
突然、口から泡を吹いて失神したこともあった。
まるで、てんかんのようだった💧
家族合同ミーティングの時に、私の実家が彼と同じだった事もあり、彼の母親が私の手をとり『息子といつまでも仲良くしてあげて下さい。お願いします!』と涙を流して懇願されたが、私にその気は全くなかった。
時は流れ、私は一足先に退院したが、彼からの着信は度々あった。
私が着信拒否し、LINEをブロックするのに時間はそう掛からなかった。
その後、風のたよりで彼は一度は退院したが、直ぐにSLIPしてしまい、再入院したことを知った。
彼はSLIP後、症状が悪化し最後に飲酒してから、きっちり6時間が経つと『てんかん』を起こすようになってしまったらしい。
彼も今は32才になっている。
今、どうしているかは分からない。
⬇続報があります。リンク先を貼ります。
https://boochan.org/?p=5661&preview=true
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