時は、1997年まで遡ります。
MATSUYA 高◯店での出来事でした。
ある日、一本の電話注文が入った。
「今度の日曜日に、地域で運動会があるのですが、お弁当を200個注文したいんですけど、いけますか?」
『…200個ですか⁉️』
「はい。車で取りに伺いますので…」
私の脳が、完全に停止した…(-_-)
とてもじゃないが即答できないので、折り返す約束をし、直ぐにエリアマネージャーに確認をした。
「持ち帰り200個だと⁉️」やっぱり、マネージャーも腰を抜かした。
ザッと計算して、お肉が12,000g、玉ねぎが4,000g、お米が56,000g、一番大きい持ち帰り袋でも6個しか入らないから、約33袋必要となる。
並弁当をひとつ作るのには、早い人でも、飯盛と肉盛で1分だから、200個だと、単純に3時間半かかる計算だ。
いや、肉を煮たり、タレを注ぎ足す必要もあるから、4時間以上は掛かるだろう。
お米は炊飯釜が3つあるから、フル回転で40回炊き続ける必要がある。
「やれんのか?」とマネージャーは聴くが、注文受けていいかどうかを聞いてるのは私なのですが…💧
当時は、今のように松◯は大阪に少なく…他の店舗の協力も得られる状況ではなかった。
そしたらキャプテンのJD2人が「受けましょうよ、店長♫何か楽しそうじゃないですか!!私たち3人と後2人捕まえれば、イケますよ♫」マネージャーよりもずっとずっと頼りになるキャプテンたちだった♡
よーし、やったるかー‼️腹は決まった。
私は早速、物流センターに連絡し、食材の手配・配送を念入りに依頼した。
そして、お客様に折り返しの電話をして、オーダーを受けることをお伝えした。
伝説の牛めし弁当、200個の注文を受けた瞬間だった。
人員は何とか5名確保できた。私以外の4人は女の子👩だが、かなりの精鋭である。
AM11時にお客様は取りに来られるので、朝6時に作業をスタートする事にした。
飯炊き、飯盛り、肉盛り、パッケージング、袋詰めと役割を分担した。飯炊きは、力仕事の重労働なので、私が引き受けた。
しかし、お店の通常の営業を止めるワケには行かない。お弁当を作りながらも注文には、きっちりテキパキ対応した。
そこで、ひとつ誤算が生じた。牛肉から出るアクが多く、タレをこす必要があった。50個つくる毎にタレをこして、こし布を洗う作業が追加された。
AM10時の時点で、150個完成していた。
そしたら「間に合うのか⁉️」と今頃になってマネージャーがノコノコ駆け付けた😔
私は無表情で「大丈夫です。確認作業、手伝って貰えますか?」とだけ答えた。
さすがに、ガス全開で肉を煮続け、炊きたてのお米を盛り続ければ、汗だくになる💦
しかし、4人はポジションをグルグル交代しながら、何と笑顔で働いていた😅
そして、AM10時半…ついに完成した!!✨️
しかも、最初の方に作ったのは、さすがに冷めたので、レンジで温めてあげた。
お客様の車にも運んであげて、大変喜んで帰られた。締めて7万円(350円✕200個)、1日の4分の1の売り上げとなった😆✨️
JD3人とJK1人からは「店長、このお礼は焼き肉で良いですから〜♫」と言われた😅
まぁ、当然だ。結局何の役にもたたなかったマネージャーにも出してもらおう(笑)
精鋭部隊で作った並弁当200個、さぞ美味しかったと思う🙂
最後までお読み頂き、有難うございました。
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