【終わりの始まり⑲】懲戒解雇

 

九州から帰ってきた私…

 

駅には、会社の総務部長と人事課長が既に私を待ち構えていた。

 

まぁ、言わば、昔の上司たちだった。

 

人事課長は、以前、私にこっそりと『ぶた丸君はフーゾクに詳しいんでしょ?良い風俗店を教えてよ』と聴いてきた、ちんちくりんのしょーもない奴だった…。

 

しかし、私は神妙な面持ちで接した。

 

今回の件は、どう考えても、私に言い逃れは出来なかった…。

 

私は私自身で立案し、自分で構築した人事規程で裁かれる事になった。

 

こんな奴には、なかなかお目にかかれるコトないってモンだ…

 

処分は、問答無用だった。

 

懲 戒 解 雇 。

 

 

当然の処分だった…

覚悟は出来ていた。

 

翌日、会社に行くと、退職予告手当40万円の支給と失業保険が即日支給される旨の説明を受けた。

私は元人事の人間だ。全て知っていた。

仲良しだった女性事務員が粛々と書類の手続きを進めていた。

 

私はこんなカタチで帰ってきて、ゴメンナサイ🙇‍♂と心で彼女に詫びていた。

 

人事課長は『これから大変だとは思うけど、ぶた丸君なら大丈夫だよ。頑張ってね。』と温かい言葉を掛けてくれた。

 

手続きはあっさりと終わった。

 

私は、ソッコーで『モリ&ユータ』が待つ事務所へと走った!! ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

 

私を見て、笑い飛ばす彼ら…😂

 

私には有り難い祝福だった✨

 

私は心の底から、安心したのだった😊

 

私が懲戒解雇になった事を知った他の連中は、まるで潮が引くように、私から去っていった…

 

元々、私の会社での存在感にすがっていたダケの連中だった。それも分かっていたから、驚きは無かった。

 

しかし、モリとユータは違った

変わらず私に接してくれたのだ…😭

 

後、もう数名居た。

 

女性事務員のアッキー(仮名)と、当初から一緒に働いていた、オッサン派遣社員の波平さん(仮名)たちだった。

 

この方々には感謝しても感謝し切れない。

 

その想いは、今も全く変わらない…。

 

 

会社をクビになった私は、自分が懲戒解雇になった事に、いまいち、ピンと来ていなかった…

あいも変わらず、酒🍺を呑み、競馬🐎に興じていた…

 

『ホンマもんのアホ』だった…(呆)

 

そして、再就職する前に、先ずは自分の経歴を隠すにはどうすれば良いか、その術を必死に考えていた…

 

結論は出た。

 

一度、派遣社員になって働けば、懲戒解雇の経歴は消せると判断した。

 

後日、早速『派遣会社』に登録しに出掛けるのだった…

 

仕事はあっさりと決まった。

日用品の検査業務で、歯磨き粉のチューブを外観検査する仕事だった。正直、しょーもない仕事だったが、とりあえず1ヶ月は頑張ろうとした。

しかし、私は二週間でケツを割った…

どうしても、頑張ろう!!という気持ちにはなれなかった…。

でも、まぁ良かった。

例え二週間でも、雇用契約は発生する。

狙い通り、懲戒解雇の経歴に蓋をかぶせる事が出来たのだった…。

 

季節は冬。

2011年の年の瀬が近づいていた…

 

こうして、激動の2011年(平成23年)は、終わろうとしていた…

 

しかし、2012年も悪い年になるとは、知る由もなかった…

 

■今後は、転職に特化した分については

 【転職紀行】にて展開していきます。

■転職紀行が終了次第、【終わりの始まり】

 に一本化して参りたいと思います。

 

どちらも合わせて、ご期待ください!!

 

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