手は尽くし終わっていた…
最大で1億円あった赤字幅を、
何とか三千万円にまで縮小した。
しかし、後、三千万円がどうしても
削り出せなかった…。
今のコロナ禍ならば、いざしらず…
当時の買い物層は、お店に
直接買いに行く方が多かったのだ。
特に、生鮮食品は
ネットで買うのを避ける傾向にあった。
配達しても留守が多く、
再配達のコストが更に経営を苦しめた…
やはり、大手に比べて、商品の品数が
圧倒的に少ないのも売上に響いたが、
店長の協力がなかなか得られなかった。
その頃から、私の部下からの不平や不満
の突き上げが、強くなっていた。
一方、私の会社の上司からは、
クライアントへの不満を私に
間接的に言うようになっていた。
私がやれる事は、
もう見当たらなかった…
そして、ついに、クライアントから
最終的な判断が下された。
ネットスーパー事業の
アウトソーシングをやめて、
自社でやると言い出したのだ。
それは、終わりを意味していた。
私も２年間頑張ったが、又しても…
転職を余儀なくされる事になった。
ちなみに、当時の私生活の状況は、
【終わりの始まり㉒】
に詳しく記載しているので、
読んで頂けたら幸いです。
私は転職を決意した。
ネットスーパーの仕事をした会社で
長期間勤務したので、次の勤務先を
ハローワークの紹介先で就職し、
３ヶ月勤務すれば、失業手当の代わり
に、再就職手当が50万円近く貰える。
それが私の目当てだった。
そこが、13社目の会社となった。
化学工場の製造オペレーターだった…
自身、通算で12回目の転職となった。
今思えば、この位の年齢の時に、
もっと腰を据えて、就職先を探すべき
だった…と思ったりする。
実際に、これ以降、48才になるまでの
5年間に渡って、12社を渡り歩く事に
なる。
1社たりとも、
1年以上働く事は無かった…
そして、計３回の入院も経験した。
まさに【地獄モード】の幕開けだった…
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【転職紀行⑳】へつづく
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