離婚した後は、何となく、今回の一連の出来事が自分の身に降りかかった事とは思えず、どこか他人事のように思えた。
ただ、ぼんやりと過ごしていた。
相変わらず、大酒は呑んでいた。
だが、派遣会社の営業は休まず続けていた。
その頃は、出産前から色々と私に気を掛けてくれる派遣社員の女の子も仲良くしてくれて、話を聴いてくれたり、随分助けられたものだった。
名前はアイちゃんと言った。
14才年下だった。
どことなく上戸彩さんに似ていた。
でも、そういう関係は無かった。
当たり前だ😅
でも、このコが居なかったら…
もっと凄まじく荒れた日々を送っていただろうと思う。
今も凄く感謝している。
派遣会社に勤めて半年が経とうとしていた頃だった。
突然、私の上司から呼び出された。
『私のクライアントである半導体素材の製造会社が総務人事の経験者を探している。求めているのは、パソコンの上級者だ！私は該当するのは、ぶた丸君しか思い当たらない。何とかお願い出来ないか？！』といった、かなり切実な依頼だった。
唐突ではあったが、興味深い話だった。
何より、年収が200万近く増えるのは
魅力たっぷりだった。
私に迷いは無かった！
（ていうか、転職で迷った事など一度も無かった…😄）
36才にして、8社目。
7回目の転職となった。
別れた妻には秘密だった。
言う必要性がなかった。
でも、これが本当に生涯で最後の転職で、もう履歴書を書くことは無いだろうな…と、当時は思っていた。
本当にそう思っていた。
しかし…しかし…
神様は、そう簡単には
私を許してくれなかったのだ。
これから、新しい会社で
天国と地獄を経験する事になるとは、
その時は知る由もなかった…
いつになったら終わる？修羅の道…
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