【追いかける悪夢③】怒りの内部告発

 

2009年5月に入社したS君は、実にしっかり働いてくれた。

周りからの評価も高かった。

 

私は、それが本当に嬉しかった😊

 

一度、トイレ🚻で彼と二人きりになった事があったが、彼は私に深々と頭を下げたのだった。

 

やっぱり、自分の見立ては間違っていなかった…

 

私は、それで、満足だった…🙂

 

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しかし…私は、彼が入社するその2ヶ月前に失脚⤵していたのだ…。

上司の不正を内部告発し、上司の逆鱗に触れ、総務部を追い出されていた…

 

その詳細を話します。

 

会社がリーマンショックの影響を受け、経営状況が悪化していた頃だ。

 

当時、会社は合計5社の派遣会社と契約していた。

派遣社員は合わせて15名ほど居た。

 

それを、上司が突然『1社にまとめ、一本化する!』と言い出したのだ。

 

え?!一体、何のために??

 

違和感しかなかった…

 

『コレは何かある!!

 

直感が走った。そして…また、私の正義感がムズムズ騒ぎ出した。

 

私なりに調査を開始し始めた。

 

そんなある日、私の相方のオジさん(波平さん)から別室に呼び出された。

その方は当時64才で、気の優しい人だった。その方も派遣社員だった。

 

波平さんは私がナニをしようとしているのかを知っていたようで、私にこう言ったのだった。

 

『ぶた丸ちゃんの気持ちは分かる。でも、アノ人に逆らっちゃイカン。絶対に勝てない。過去に何人も潰されてきたのをワシは見てきた。やめとけ。』

 

必死に私を諭してくれた。

 

しかし、私は上司がどうしても許せなかったのだ😠

 

私は、波平さんの忠告に耳を貸さなかった…

 

私は自分の私利私欲のためになら、何でもする、上司のその考え方とやり口に限界🌋がきていた…。

 

S君の入社騒動により、私と上司の関係は完全に冷え切っていた…。

しかし、上司は一人ではパソコンが何にも使えない。

私が居なければ、自分の考えを表現する事が出来ない。

誰かにメールする事すら出来なかった。

ましてや、パスワードをかけたりする事などは知る由もなく、セキュリティもゆるゆるで、全ては私の手の内にあったのだ。

 

私はありとあらゆる不正の証拠を自分のUSBメモリに収めていた。

 

その頃だった。

突然に契約を切られた派遣会社の4人の担当者と派遣会社の上層部が、私にコンタクトを取ってきた…。

 

私は秘密裏に彼らと会っていた。

 

私は自分が掴んだ、上司の思惑や計画の一部を彼らに伝えた。

 

当然のように彼らは激怒したが、私が動くまでは何もしないよう、説得した。

 

彼らが下手に動くのは、まだ私には邪魔だったからだ…。

 

 

上司の計画の全貌は下記の通りだ。

 

既に会社が沈没するのを見通していた上司は、会社を利用して、自分のリクルート活動に躍起になっていた。

 

つまりは、天下り先を探していたのだ。

 

上司は、ある派遣会社に狙いを定めていた。

 

『HW』という会社だった。

 

当時はまだ派遣社員は2名しか在籍していない会社だった…。

 

しかし、私はその会社名をよーく知っていた。

 

何故ならば、他ならぬ、私自身が入社前に紹介予定派遣社員として在籍させられた派遣会社だったからだ…

 

何か、ドロドロしたモノを感じ始めていた…😰

 

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