【転職紀行⑤】営業職への転身

 

レンタルビデオ会社を辞めた俺くん…

 

思えばかなりの重労働だった。

 

当時はVHSの時代。

 

返却されたビデオを元の位置に戻すのも大変だった😣

 

大体は、左手から自分のアゴでビデオを挟みながら持ち歩くのだが、18本が限界だった。

無理すると『ガッシャーン』するのが関の山だった(笑)

 

でも、そんなこんなで歩き回り、立ったり座ったりのスクワットを繰り返す毎日で、私はすっかり痩せていた✨

 

そこでも私に好意を寄せてくれるヒトもいた。懲りない俺くんだった…😅

 

良かったのは、勤めている間に映画を観まくったコト♫(もちろんタダで…笑)

 

あ!皆さまに、是非ともオススメしたい映画があります!!

 

『ザ・ロック』

 

ニコラス・ケイジとショーン・コネリーのW主演のアクション映画である。

私はDVDを購入した。かれこれ20回は観ただろう。

 

とにかく必見です!!

 

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さて、27才の俺くんは

分厚い就職雑誌(名前は忘れた)から、

ある会社の求人に目👀が止まった。

 

『営業職』だった。

 

父がレコード会社の営業職だったので、何となくだが興味はあった。

 

しかし、余りに無知だった。

 

早速、電話を掛け、面接日にその会社に足を運んだ。

 

小さな会社だった。

 

常盤貴子さんのポスターが所狭しに貼ってあった。

『綺麗だなぁー』とか思いながら眺めていた…。

 

すると、社長らしきオヤジが応接室に入ってきた。

見事なまでのバーコード…

スゴい太鼓腹…まさに、絵に描いたような…『狸親父』だった(笑)

 

ひとしきり、ペラペラペラペラ喋る狸親父、俺くんも負けずに応戦した。

 

すると、『よし、採用する!』と、いきなりタヌキが大きな声を出した。

 

『え?もう?!』戸惑うワタシ…😮

 

良くワケが分からないまま、会社を後にした俺くん…。

 

喜びよりも不安の方が圧倒的に多かった…

 

両親に相談したが、

『何事も経験だ。とりあえず行ってこい!』と背中を押された。

 

紳士服のアオキで、スーツを新調した。

 

あの頃から既に上戸彩さんがイメージキャラクターだった。

 

思えば、本当に息が長いタレントさんだなぁ。つくづく感心する…。

 

あっという間に初出勤日を迎えた。

 

同期は私以外に5人居た。

皆んな前職は様々で色んな奴が居た。

 

研修が始まると…どうやら、この会社はキ○ノンの代理店である事が分かった。

 

主に会社を回り、飛び込み訪問でコピー機を売るのが仕事だった。

 

『売れるのか?』そんな疑念を抱きつつ、先輩に同行する日々だった。

 

同行もそこそこに、新人2人がペアになり街に放たれた。

 

ひたすら会社に飛び込む俺くんと同期の星くん(仮名)。

星くんは前職はトラックドライバーだった。

星くんとは比較的相性が良かったように思えた。

 

しかし、案の定、どの会社にも全く相手にされない2人…

 

名刺すら受け取って貰えなかった。

 

まして、コピー機のカウンター数など、見せてもらえる筈などは無かった…。

 

やっぱりか…。

日増しに星くんは元気が無くなっていった。

それは、私も同じだった。

 

コンビも2週間ほどで解散させられた。

 

ひとりにされた俺くん…

辛い現実は更に襲いかかった。

 

数日後、上司から『星が辞めたよ』と聞かされた…。

 

ショックだった😢

 

星くんからメールが来た。

『俺には無理だったよ。ドライバーに戻るわ!ぶた丸君なら出来るよ!がんばって!』

 

…辛い別れだった。

 

入社して2ヶ月が経とうとしていた。

季節は6月になろうとしていた…

 

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